松尾 清一 名古屋大学 総長

松尾 清一

名古屋大学 総長

社会や環境の変化に応じて、女性はこれまで以上に多くの機会を与えられるようになりました。今必要なのは、前進する勇気です。名古屋大学は「自由闊達」な学風のもと、研究力や教育力の一層の強化とともに、全学を挙げ男女共同参画に取り組んできました。
2003年には全国の国立大学に先駆け、学内に学童保育所を整備。女性研究者の採用枠の拡大や支援も行っており、全国から優秀な女性研究者が集っています。
こうした女性活躍推進活動が評価され、2015年には国連ウィメン(UN WOMEN)の男女共同参画推進のキャンペーンにおいて世界の10大学のうちの1つに選ばれ、男女共同参画推進のリーダーとして、さらに大きく舵を切っています。
「女性研究者活動支援事業(連携型)」もまた、次代を担う女性研究者を育成するプログラムです。名古屋大学をはじめ、名古屋市立大学、豊橋技術科学大学と、愛知県の知の拠点が手を結び、AICHI女性研究者支援コンソーシアムを構築。3機関が連携することにより、規模を増やし、活発に人的交流を行うだけでなく、愛知県の強みを最大限に生かした産学官連携を基底に、より効果的な支援事業を展開します。これらの取り組みにより、あいちから、日本、ひいては世界へ優れた研究を発信しうる女性研究者育成を目指します。

郡 健二郎 名古屋市立大学 学長

郡 健二郎

名古屋市立大学 学長

名古屋市立大学は「すべての市民が誇りに思う・愛着の持てる大学を目指す」ことを掲げ、持続可能な共生社会に向けた諸課題の解決に取り組んでいます。そのために各研究者が創造性に富む高度な研究を展開できる環境づくりを進めています。
性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができる大学を目指し、名古屋市立大学では2008年に理事長直下の組織として男女共同参画室を設置しました。2011年には文部科学省「女性研究者研究活動支援事業」に採択され、女性研究者が研究に専念できる体制の整備、全学を挙げた意識改革、女性研究者の育成・ネットワーク形成、ポジティブ・アクションの取組強化を4つの柱とする事業に取り組んできました。2014年は男女共同参画推進センターを設置し、だれもがいきいきと活躍できる多様性のあるゆたかな大学づくりを推進しています。
本学はこれまでも、広く地域と連携し協働してきました。この「連携型」の取組によって本学の男女共同参画の取組を地域社会へ発信できることを喜ばしく思います。また連携機関の叡智を結集させることにより、日本の未来を切り拓く女性研究者を必ず輩出できると確信しています。

大西 隆 豊橋技術科学大学 学長

大西 隆

豊橋技術科学大学 学長

第3次男女共同参画基本計画(2010年12月)において、政策・方針決定過程への女性の参画拡大がわが国の課題とされ、各種機関・団体・組織において女性比率「2020年30%」の目標達成への具現化が望まれています。
本学でも積極的な取り組みを開始するために、2011年4月に「男女共同参画推進室」を設置し、2013年には、研究大学強化促進事業が採択され、女性研究者比率の増加を目標に掲げました。さらに、国立大学改革強化推進事業(2012年~)やスーパーグローバル大学創成支援事業(2014年~)の採択により、グローバル社会に対応できる女性研究者の活用・活躍を推進しています。2014年は、学内公募により「男女共同参画推進のロゴマーク」を決定し、普及に取り組むなど、学内に男女共同参画の意識が浸透しつつあります。
この事業採択で、三大学及び地元企業が密に連携することにより、女性研究者の人財育成、交流及びポジティブアクションを推進するとともに、多様な個性と経験を活かせる環境を整備し、女性が活躍できる組織を構築します。

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