あいち男女共同参画社会推進・産学官連携フォーラム

フォーラム設立趣意書

1999(平成11)年6月に施行された男女共同参画社会基本法は、前文において、「男女が、互いにその人権を尊重しつつ責任も分かち合い、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮することのできるような男女共同参画社会の実現」を「緊要な課題」とし、「21世紀の我が国社会を決定する最重要課題」として位置づけている。国際的にも、男女共同参画社会の実現は、「人権の世紀」と呼ばれる21世紀のもっとも中核的テーマである。男女共同参画社会の目標は、前世紀において強調された単なる「女性の地位向上」ではなく、両性を対象とした、性別による偏りのない<21世紀型>社会システムの構築にある。

 この<21世紀型>男女共同参画社会を実現するため、男女共同参画社会基本法前文は、「社会のあらゆる分野において、男女共同参画社会の形成の促進に関する施策の推進を図っていくことが重要である」と定める。すなわち、「社会」内の全分野で男女共同参画社会の実現をはかり、それらが有機的に連携し、相乗効果を発揮し、もって「社会」全体が総体として男女共同参画社会となるように求めている。しかしながら、これまでの男女共同参画社会実現の努力は、なおも分野ごとにとどまることが多く、分野間で有機的に連携し、相乗効果を発揮する試みは、現在までのところ、必ずしも意識的に行われてきてはいない。

 そこで、このたび産学官が連携しつつ、社会全体に「すみずみまでゆきわたる男女共同参画をめざして」、あいち男女共同参画社会推進・産学官連携フォーラムを立ち上げた。このフォーラムの目的は、産学官のそれぞれ個別の分野で行われてきた男女共同参画社会推進の努力を相互に交流し、接点を見いだし、連携をはかり、提案をとりまとめることで、社会内部から主体的な自己変革を進め、もって我が国における男女共同参画社会実現に貢献することにある。このフォーラムの設立により、各分野においてとられ進展してきたさまざまな推進方策が、相互に響きあうことで実効性を高め、新たな推進方策の提案もなされるであろう。

フォーラム活動目標と活動内容

 「知の共有と相互フィードバックによる男女共同参画社会推進」を活動目標として、以下の活動を会員間で行い、さら に社会全体の男女共同参画推進に寄与する。当面、具体的な活動として、情報交換と研究会(シンポジウム等)を実施する。

1.男女共同参画社会実現に関わる情報交換および調査研究
2.男女共同参画社会実現に関わる政策、施策検討と提言
3.男女共同参画社会実現に関わる政策、施策実施促進
4.男女共同参画社会実現の進捗に関する評価
5.その他男女共同参画社会実現に関すること

フォーラム会員

愛知県   名古屋市   愛知県経営者協会   名古屋大学

フォーラム運営委員

愛知県県民生活部社会活動推進課男女共同参画室
名古屋市総務局総合調整部男女平等参画推進室
愛知県経営者協会事務局
名古屋大学ジェンダーダイバーシティセンター

フォーラム事務局

フォーラム事務局を名古屋大学ジェンダーダイバーシティセンターに置く。