事業概要
女性研究者の「水漏れパイプ」解消に資する取組の国際比較
女性研究者が研究キャリアを積み上げる過程で、キャリアパスから次々と脱落していく「水漏れパイプ(leaky pipeline)」現象は、深刻な解決すべき問題です。本事業では、キャリアパスのさまざまな段階で、女性がなぜ研究キャリアから脱落してしまうのか、それを防ぐにはどのような施策が必要かを調査分析し、政策提言することを目的としています。具体的には、海外の大学における先進的な取組を調査し、日本の現状に即した効果的な取組を提示していきます。
調査方法
スウェーデン、アメリカ、オーストラリア、韓国、シンガポールにおいて、女性研究者の活躍推進において先進的な取組を行う大学を調査する。
1. 以下の事項について調査する。
- 大学執行部のイニシアティブ
- 人事選考におけるジェンダー格差解消に向けた取組
- 女性教員管理職を積極的に登用する取組
- 女性ポスドク支援の取組
- ワークライフバランス推進の取組
2. 研究者の意識や組織文化について、アンケート調査を実施する。
期待される成果
- 女性研究者が研究キャリアから脱落してしまう理由の提示
- 欧米およびアジア諸国との国際比較により日本の現状に即した効果的取組の提示
- 「教員人事選考マニュアル」および「アンコンシャス・バイアス研修プログラム」の開発