第1節2004年度男女共同参画推進重点項目及び活動報告
第2節ワーキンググループの活動
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第1節 2004年度
男女共同参画推進重点項目及び活動報告


1.2004年度重点項目について
 2004年度は以下の5つの重点項目を中心に活動を行った。
 まず、重点項目1の育児環境の整備及び介護との両立支援では、育児支援についての検討ワーキンググループを中心に、大学内保育所(東山地区)の設置に関して、設置理念、設置経費、設置場所などの検討を詳細に行い提案した結果、設置に関し、全学の了解を得ることができた(第2節1.参照のこと)。介護との両立支援については、前年度に引き続き介護相談窓口を開設した。
 重点項目2の産・学・官連携フォーラムの立ち上げでは、前年度より準備を重ね、あいち男女共同参画社会推進・産学官連携フォーラムを愛知県、名古屋市、愛知県経営者協会、連合愛知、名古屋大学の5者で立ち上げた。本年度8月27日にはフォーラムの立ち上げを記念した式典とシンポジウムを開催した(第3章参照のこと)。すでにフォーラムが共催、協力する男女共同参画関連の行事がいくつか進行中であり、これもフォーラムを立ち上げたことによる成果と考えられる。
 重点項目3の大学内ネットワークの構築では、前年度に引き続き、ジェンダー・ストレス研究チームが高等研究院で活動し、「ジェンダーを科学する」教科書作成チームは全学教養科目「女と男を科学する」の講義を担当し(第2節4.参照のこと)、「ジェンダーを科学する」教科書出版記念ミニシンポジウムを開催した(第4章参照のこと)。また、本年度は新たにポジティブ・アクション研究チームを立ち上げ、活動中である(第2節2.参照のこと)。
 重点項目4の苦情処理システムの検討では、全学の苦情処理システムを立ち上がるのに伴い、全学システム内における男女共同参画関連の苦情への対応の位置づけを検討した(別紙1参照のこと)。
 重点項目5の理工系とその他の特に女性の少ない分野への女性の参画のための女子学生支援策の検討では、女子学生支援策検討ワーキンググループを中心に、理工系女子学生のための、女子学生エンカレッジセミナーを12月7日に開催し(第5章参照のこと)、さらに理工系の女子学生を増やす方策として、女子高へ出かけ、女子高生に工学部、理学部の紹介を行った(第2節4.参照のこと)。ここで女子高を訪問先に選定したのは、すでに男子校および共学校には紹介の機会があるにもかかわらず、女子高への訪問が行われていなかったからである。いずれも初めての試みであったが、参加者からの評価は高く、今後回を重ねることにより、実質的な成果も得られるものと考えられた。

2.部局長ヒアリングについて
 各部局の男女共同参画の状況について、部局ごとに検討するため、本年度も部局長ヒアリングを行った。本ヒアリングは平成13年度以来毎年実施されており、本年度で第4回を数えた。ヒアリングの結果、部局ごとの事情の違いが明確になり、今後は部局ごとの男女共同参画施策の検討が必要であると考えられる。ヒアリングの詳細は第6章を参照のこと。

3.男女共同参画室の専任教員の配置について
 男女共同参画活動の充実を図るため、前年度までの兼任教員3名の体制に加え、専任教員として助教授1名を新たに採用した。前年度3月に全国公募を開始し、5月末日の締め切りまでに、全国及び海外より60名以上の応募があった。なお、本公募では「名古屋大学男女共同参画室では、業績(研究業績、教育業績、社会的貢献、人物を含む)の評価において同等と認められた場合には、女性を積極的に採用します。」というポジティブ・アクションの文言を明記した。
 これは全国でも唯一の男女共同参画の専任教員であり、本学の男女共同参画に対する姿勢を明確に示したものといえる。


別紙1 男女共同参画に関わる苦情処理における男女共同参画室の役割について(案)(PDF)

平成16年度 名古屋大学における男女共同参画推進に関する動き(PDF)
平成16年度 男女共同参画推進専門委員会及び男女共同参画室の社会連携活動(PDF)
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