1.提言についての教職員、学生に対する周知について

男女が対等に構成員として、自らの意思によってあらゆる活動に参画し、かつ共に責任を担う、男女共同参画の形成を高らかに謳った「名古屋大学における男女共同参画を推進するための提言」の周知については、教職員に対しても十分とは言い難く、学生に至っては、殆どされていないことがアンケート、ヒアリング及び学内各分野、各層との意見交換の結果等から明らかとなった。部局によっては、提言の周知に止まらずポジティブ・アクションを講じるために、委員会等を構成して議論を始めたところもあるが、多くは教授会等での報告に止まっている。学生に対しては、殆どの部局で提言を掲示する程度で、大学院生を含めて提言を知らない学生が殆どを占めている。
本学の構成員がこの提言の趣旨を理解し、ポジティブ・アクションに向かうためには、意識改革を徹底させることが極めて重要であり、各部局において上述の提言と今回の提言とを題材にして、積極的な議論を切に希望する。その際、学生を含めた議論にすることが大切である。それは、女子学生、特に女子大学院生の研究意欲に良い影響を与えると思われるからである。

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