4.理工系とその他の特に女性の少ない分野への女性の参画の推進

 各部局からの報告に基づくと、理工系とその他の特に女性の少ない分野における女性の参画を推進するための取り組みは必ずしも積極的であるとはいえない。さらに、全学生数に対する女子学生数の比率に比べて全教員数に対する女性教員数の比率はあまりにも低いことは憂うべきことである。これらの問題を解消するために、以下の具体的方策を提案する。


(1)理工系特に工学系の分野における女子学生の少なさは先入観からくる排他であってはならないので、高校生への説明会において女子高生の受験を奨励すべきである。

(2)女子学生の大学院進学を積極的に奨励するために、博士課程進学ガイダンスにおいて“男女共同参画への積極的取り組みを行っている”旨を具体的な内容に沿って説明する。女性教員としての候補者を積極的に採用するために、教員採用の公募の際には“男女共同参画への積極的取り組みを配慮した公募である”の一文を盛り込む。

(3)女性教職員が働きやすい環境を整備するために、家事育児との両立を図るのに必要な支援体制(保育体制や育児休暇)を明確にし、他部局との協調のもとに体制の確立と実行のための働きかけを積極的に行う。家事育児が男女共同分担作業ではない現状において時間外に及ぶ労働は強いられるべきではない。

(4)理工系などの女性の少ない分野においては、女性教員数(比率)の達成目標を具体的に設定することが重要である。なお、達成目標は大学院生の女性比率などを基に実現可能なものとする必要がある。

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