ダイバーシティ研究環境整備

リテンション・パッケージ

ワーク・ライフ・バランス実践コミュニティの形成

「子育て単身赴任教員ネットワーク」への支援

本プログラムでは、子育て中の単身赴任の教員が、研究とライフイベントを両立できるよう、ネットワークの形成支援を行います。名古屋大学では、すでに2013年に、単身赴任中の女性教員が「名古屋大学子育て単身赴任教員ネットワーク」という組織を立ち上げました。この取り組みは、子育て中の研究者が最大限の能力を発揮できるよう、環境整備を支援することを趣旨としています。
本プログラムでは、「子育て単身赴任教員ネットワーク」を全学的な支援のもとに制度化し、子育て中の教員が研究と育児を両立するための様々な支援を新たに導入します。
また、本ネットワークを、女性教員だけでなく、男性教員や、多胎児育児家庭、配偶者や子どもに心身の障がいがある教員等も包含する形で支援対象を拡大し、ライフイベント発生中の単身赴任教員が研究を継続できるようにするための環境を構築します。

学内保育園の運営

名古屋大学は、子育て中の教職員や学生の育児と仕事や研究の両立をサポートするために、あすなろ保育園とこすもす保育園という二つの保育園を設置しています。いずれも、子どもたちの能力や感性を豊かに育みながら、保護者が安心して研究や仕事に専念できるような保育環境の整備を目指しています。

学内学童保育所の運営

公的な学童保育所は、延長保育制度のある保育園よりも子どもの預かり時間が短くなっています。そのため、働く親の多くは、子どもの小学校就学を機に退職や勤務形態の変更をせざるを得なくなるといった問題が生じています。この「小一の壁」と言われる問題に対応し、仕事と家庭の両立をサポートすべく、平成19(2007)年、全国の大学で初となる常設型の学童保育所(ポピンズアフタースクール)を開設しました。ポピンズアフタースクールでは、大学の物的知的財産を最大限に活かし、教職員、学生、地域の方々の協力を得ながら、子どもたちの知的好奇心の発達を促し、学習意欲の向上につながるよう、様々なプログラムを開発・実施しています。

病児・病後児保育

名古屋大学の保育園は医療機関と連携しながら、病児や病後児のケアを支援しています。事前にかかりつけ医または名古屋大学病院小児科の診察を受け、利用が適当と判断された場合、利用可能となります。

ベビーシッター割引制度

名古屋大学の教職員の育児と就労の両立を支援するために「ベビーシッター派遣事業割引券」を発行します。この割引券を利用してベビーシッターサービスを利用すると、1日の利用料金から割引を受けられます。家庭の事情によりサービスを使わなければ就労が困難な教職員(非常勤を含む)を対象としています。

大学入学共通テスト実施日の学内保育所利用および学内学童保育所利用の支援

こすもす保育園および学内学童保育所において、希望者に対して、大学入学共通テスト実施日の保育を行なっています。大学入学共通テスト業務に従事する研究者および事務職員などのうち、家族が都合により子どもの世話ができない方を対象としています。